R村行き先:新潟県
行動日:2012年11月24日
天気:曇り~雨Hallucination
前回の訪問から2年ぶりに、新潟県はR村を訪れた。

以前と変わっていたことといえば、天気が生憎の雨だったことと、正面ゲートが開いていたこと。

どうやら、私がこなかった2011年にまた小火騒ぎがあったらしい。

お世辞にも栄えているような場所ではない。だからこそ廃墟となったわけだが、そんな場所にたむろしにくる人がいるほうが驚きだ。

兎にも角にも、久々に訪れたのでゆっくり見たかったが、雨が強くてそんな気分にはなれなかった。

入場無料になって何年過ぎたのか、相変わらず無人の入場口。

入口すぐ横にあったお土産コーナーは、若干の変化が起きていた。

以前散乱していた謎のお菓子がなくなっていた。誰かが食べたのか、持って帰ったのか・・・。


順序は以前と同じく、教会~ホテルの順に見ていくことに。


しかし二年の間に、東北方面はいろいろあったのに、ここは特に影響がなかったようだ。
すぐ横のゴルフ場跡は見事なほど壊滅していたが、こちらは造りがしっかりしているらしい。

中には造りが弱いものも。



教会の正面へ。神聖な場所は落書きにより汚されていた。


中はとても寒く、カメラを持つ手の震えが止まらなかった。

どんなに荒廃しても、このステンドグラスは割れる気配が全くない。それがまた、美しい。

かつての祈りの場も、今は椅子が再興を祈るばかり。それはもう叶うことはない。


ここは最早、過去に取り残された廃墟。陽の目を見ることはもう、ない。

裏のホテルへ。ここが以前の火事現場だが、二度目もここだったのだろうか。

相変わらずここだけ異様な光景。ゲームで描かれる戦争の舞台のようだ。


バイオハザードのような風景。焦げ臭さなどはないが、若干空気が悪い。


ガラスを失った窓から、微かに太陽光が覗く。

どんなに白紙で覆っても、火事の事実は隠せない。

奥へ。

一歩奥へ入れば、そこは椅子の楽園。

眺める空は雨模様。

誰かが座ってくれるのをじっと待っている。

時にはコロニーを形成。

異世界への扉。

緊急会議中。


外から見れば、火事の酷さが窺える。

雨がやみ、空が晴れた。

今のうちに、急いで先を見に行こう。
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